我が家の愛ハムスター、ハムタです。
大分、白髪も増えました。
「ゾウの時間 ネズミの時間」という本をご存知ですか?
初版は1992年ですので、もう20年以上前の本になります。
私は、大学の生物の時間に教わりました。
生き物は、からだの大きさが違うと機敏さが違い、寿命が違います。
ネズミはちょこまか動き、数年しか生きません。
ゾウは歩くのはゆっくりですが、100年近い寿命をもちます。
動物の種類によって、体重、体温、心拍数、呼吸数、寿命はみんなさまざまです。
これらの間に何か関係性がないかと、今までいろいろな人たちが調べてきました。
すると、人間も、イヌも、ネコも、ウサギも、ハムスターも、哺乳類はみんな、一生の間に心臓がドキン、ドキンと拍動する回数は一緒だということがわかりました。
どんな動物も、心臓は約20億回打つと止まるそうです。
一生で息を1回スーッと吸ってハーと吐く呼吸の回数もどの動物でも同じ、約5億回だそうです。
さらに、生れてから大人の大きさになるまでの時間、赤ん坊が母親の胎内に留まっている時間、血液が体内を一巡する時間、腸が1回じわっと蠕動する時間、タンパク質が合成されてから壊されるまでの時間、などはすべて、心拍数に合わせるととどの動物でも同じ時間になるそうです。
私たちは、ふつう、時計をみて時間を測ります。
時計がコチコチと刻む時間が、すべての生き物に平等に過ぎていく、と考えてしまいます。
ところがいろいろ調べてみると、ゾウにはゾウの時間、イヌにはイヌの時間、ネコにはネコの時間、ネズミにはネズミの時間があるようです。
もし心臓の拍動を時計として考えるならば、ゾウもネズミも一生を生き切った感覚は、実はかわらないのかもしれませんね。