犬用コアワクチンの抗体を病院内で検査できるワクチチェックという検査キットが、今年、日本で発売となりました。
これは、以前に接種したワクチンの感染防御能がまだ持続しているかどうかを調べる検査になります。
これにより、ワクチンの接種時期に抗体検査を行って、抗体が陰性ならワクチンを接種する、という方法も選べるようになりました。(正確には、検査センターへの外注検査で以前から可能ではあったのですが、ワクチチェックより2倍以上の検査費用がかかっていたため、手軽に利用できませんでした。)
以前にワクチンアレルギーが出てしまったワンちゃん、高齢のワンちゃん、病気治療中のワンちゃん(とくにステロイドを服用しているワンちゃん)では、非常に助かる選択肢となると思います。
当院でも検査可能ですので、ワクチン接種に不安のある方はご相談ください。
これらを踏まえ、当院でのワンちゃんの混合ワクチンの扱いを変更しました。
今までは、当院での去勢・避妊手術、トリミング、ペットホテルなどは、1年以内にワクチン接種を行っているワンちゃんを対象としてきました。
今後は、2歳以上のワンちゃんに対しては、1年以内に混合ワクチン接種、または抗体検査による抗体確認を行っているワンちゃんを対象とさせて頂きます。
ワクチチェックによる抗体検査は、より動物に優しい予防医療となるのでは、と思います。